種レベル解析の本当の価値
- Yoshiko Omura
- 9月27日
- 読了時間: 2分
更新日:9月28日

なぜ「種レベル解析」が未来の腸活を変えるのか
まずは分類を知ろう:腸内細菌の“住所”


属は“名字”、種は“フルネーム”のようなもの。「クロストリジウム属が多い」だけでは“田中さんが多い”と言っているのと同じで、誰がどんな働きをするのか(=種)まで見ないと本当の姿は分かりません。
時代は“菌種”単位へ
腸内フローラを「善玉菌・悪玉菌」の単純な二分法で評価する時代は、もう終わりました。いま求められているのは、菌“種”レベルでの精密な解析です─ その必要性は、たとえばClostridium(クロストリジウム)属を見るだけでも明らかです。
Clostridium属は「多様性の宝庫」
Clostridium属には数百種以上が報告され、同じ名前でも働きはまったく異なります。
腸を守るヒーロー:Clostridium butyricum(C.ブチリクム) 酪酸を豊富に産生し、腸管バリアを強化。炎症を抑え、免疫を整える代表的な善玉的存在です。
腸を乱すトラブルメーカー:Clostridium perfringens(C.パーフリンゲンス) 食中毒や腸炎を引き起こすエンテロトキシンを産生し、“腸トラブルの火種”として知られます。
ホルモンに影響する巧者:Clostridium scindens/C. cadaveris など β-グルクロニダーゼという酵素でエストロゲンを再活性化。 これは「エストロボローム」と呼ばれ、月経前症状や更年期症状、子宮内膜症など女性ホルモン関連のリスクに関わる可能性があります。
同じ“Clostridium”という属名でも、「腸を守る」「害を及ぼす」「ホルモンに作用する」と役割はここまで多彩。 属レベルだけを見て「クロストリジウムが多い/少ない」と評価しても、真の意味は読み取れません。
種レベル解析が可能にすること
菌種まで読み解ければ、提案の質は一変します。
体のサインがどこから来るのかを特定する
隠れた炎症に対応する
ホルモンバランスの乱れを見抜く
これは単なるデータ解説ではなく、「その人だけの最適な提案」を導くための視点です。
まとめ:選ばれる解析士への第一歩
Clostridium属だけを見ても、
腸を守る C. butyricum
腸を乱す C. perfringens
ホルモン代謝に影響する C. scindens …
と、働きはまったく異なります。
「Clostridiumが多い」だけでは何も語れない。
だからこそ、リジェナーで学んだIFD解析士が選ばれる専門家と活躍できる所以です。
次は選ばれる解析士になる3つの条件
その②"どの検査でも解析できる"が武器になるをお読みください。
IFD解析士のスキルにご興味がある方は無料説明会にご参加ください。



コメント